SASの治療方法

代表的なSASの治療法をご紹介します。

(1)シーパップ(CPAP)治療

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CPAPという装置を自宅で用いる治療です。最も力強い効果を発揮するため、中等症、重症のSASの人に適しています。枕元に置いたCPAP装置から送り出された風が、ホース、鼻マスクを通ってのどに到達し、その風圧で気道が開きます。(右図,下図)命に関わる心臓血管系合併症を予防し、昼間の眠気を解消することが実証済みの治療法です。現在、新潟県内でシーパップ治療をしている患者さんは数千人に上ります。

(2)マウスピース治療

寝る時にくわえるマウスピースが、下あごを前上方に押し出し、のどの気道を広げます。手軽ですがシーパップより力が弱いため、軽症のSASや、無呼吸を伴わないいわゆるいびき症の人に適しています。(下図)

(3)食生活や運動習慣の見直し

SASの予防には、体重のコントロールが最重要です。適切な食事、適切な運動を心がけましょう。生活習慣の見直しが大切です。メタボリック症候群、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、それに肥満、そういった生活習慣病に対する心構えは、SASの予防にも大いに役立ちます。

(国立病院機構西新潟中央病院 呼吸器内科 大平徹郎)

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