SASの検査方法

「自分はSASかもしれない」、そう思える方は、ぜひお近くの医療機関を受診しましょう。太った人、いわゆるメタボ体型であごの肉の多い人は、典型的なSASのリスク体型です。寝ている時に上からのしかかるあごの肉が、気道をふさぐ原因となります。また、特別太っていなくとも、骨格的にあごのほっそりしている人は、気道がもともと狭いので要注意です。

自宅でできる簡単な検査の結果、精密検査が必要と判定されたら、病院に1泊入院して、睡眠中の呼吸状態や眠りの深さを調べます。睡眠ポリグラフィーという名の精密検査です(右図)。

簡易検査とは

自宅や病室で行う検査で、スクリーニングとして主に使用されます。
小型の機器を用いて睡眠中の各種センサー(1種類から多くても6種類くらいの生体データ)を調べます。
問題は、睡眠の状態が判らない事です。

パルスオキシメーター
指先にセンサーを付けて血液中(動脈血)の酸素レベルを測定します。無呼吸になると酸素レベルが低下する場合が多くなります。

簡易検査機器(LS-100など)
鼻口部にもセンサーを付け呼吸の状態を測定し無呼吸や浅い呼吸を検出します。またパルスオキシメーターと同様に指先での酸素レベルのそくていもします。

さらに機器によっていびき音、胸部の動き体の向きなど数種類のデータを同時に測定しますが、手間と装着に時間が掛かります。

PSG検査とは

「睡眠時無呼吸症候群」の確定診断、治療方針、治療効果判定などを行う検査です。 自宅ではできず、専門の検査機器のある病院において一晩(もしくは複数日)の入院が必要です。

頭や顔面、鼻口部、胸腹部、足、指先、など身体のさまざまな部位にセンサーを付けます。睡眠状態、呼吸状態、いびき音、血中酸素レベル、胸腹の動き、足の動き身体の向きなど 10以上のデータを同時記録します。

特に簡易検査では測定できない睡眠状態が測定でき睡眠の深さの測定や、睡眠の開始までの時間、途中で覚醒した頻度など「眠りの質」が判ります。

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